どんな人が不動産鑑定士になっているのか。
どんな人が不動産鑑定士に向いているのか。
まず、大きく分類しますと、不動産鑑定士はサービス業ですので、
世のため人のため、社会の役に立ちたい、という思いが必要です。
少なくとも、そんなにワリのいい仕事ではありませんので、
儲けたいだけならオススメしません。
次に、不動産鑑定士だけではなく、あらゆる国家資格者に言えることだと思いますが、
専門職ですので、「職人」の側面があります。
不動産鑑定評価基準にも、「専門職業家」という言葉が出てきます。
キッチリやること。ちゃんとやること。
どんな仕事にも言えるでしょうけれども、資格者にはより重い「キッチリ」が
求められます。
近年、この業界もダンピングが横行し、ひどい価格競争にさらされています。
正直なところ、不動産鑑定評価書を書くにあたって、多少手を抜いても、多くの場合、
バレません。
もちろんプロが見れば、「ああ、手を抜いてるな」というのは分かります。
それでも、クライアントには分からないでしょう。
また、安かろう悪かろうを求めるクライアントが一定数いることも理解できます。
こういう環境ですので、自分を律することができる人が求められていると思います。