前回、地価公示について書きました。
日々変動する土地価格を定点観測するのが地価公示で、毎年1月1日時点の価格が、3月下旬に発表されます。
7月になりますと、相続税路線価が発表されます。
このときにも、地価が上がったとか下がったとか、新聞に載ります。
しかしながら、地価公示から遅れて、7月に発表される相続税路線価、実は1月1日時点の価格をベースにしています。
ですから、相続税路線価として発表される価格は、地価公示と同じ1月1日時点の価格ですので、地価が上がったのか下がったのかは、基本的には3月の地価公示の発表と同じ内容をなぞるだけになります。
報道に取り上げていただくことは、ありがたいことですが、一喜一憂することはありません。地価公示のおさらいと思って見てください。
ちなみに、相続税路線価のベースとなる価格も不動産鑑定士が評価しているものです。
社会的な活躍の場がある不動産鑑定士という職業も、ぜひ覚えてください。