さて、昨年も年末にリート指数を追いかけておりましたので、今年も。
Jリート各銘柄の業績は堅調に推移しているようですが、Jリート価格はこのところ下落しているようです。
その要因として、アメリカの長期金利の影響が挙げられています。今は落ち着いているものの、トランプ政権の不透明感を反映して、Jリートも上がらないのだとか。
各銘柄の業績が堅調なまま、投資口の価格が下落したおかげで、平均分配利回りが5%を回復しているようです。
そこで気になるNAV倍率ですが、1を大きく下回っております。
(一般社団法人不動産証券化協会のホームページによりますと、11月時点で0.81とされております)
NAV倍率とは、単純化しますと、
(投資口価格)÷(1口あたり純資産総額)
で表される数値です。
つまり、純資産総額=時価が1の銘柄を、証券市場における投資口の価値が1と判断されれば、NAV倍率は1ですが、実物経済下で時価が1であると言われている不動産が、証券市場で1の価値がないと判断されれば、1を下回るわけです。
ただし、Jリートにおける時価は、鑑定評価額によるものであるため、ネット上では、「鑑定価格は鑑定会社が算定した参考価格に過ぎない。」
「鑑定会社が異なるだけで変動する数値とも言える。」
「この点がNAVに関する最大の問題点だ。」
と切り捨てられております。
おっしゃるとおりなのですが、鑑定評価額もご参考にしていただけると幸いです。
では、本年もたいへんお世話になりました。
あっという間の一年間でした。
皆さま、良いお年をお迎えください。