不動産鑑定士の自由研究

不動産鑑定士という職業の認知度アップに貢献したい

2022-01-01から1年間の記事一覧

天神ビッグバンに駆け込み申請

天神ビッグバンは当初、2024年末竣工という期限がありましたが、2020年にその期限を2年延長することを発表しました。 そして、大規模再開発プロジェクトに関しては、2022年末までに計画概要を提出すれば、2026年以降の竣工でも、ビッグバンボーナスを受けら…

新築戸建 太陽光パネル義務化?東京

なんという条例! あまり批判的なことを書かない当ブログですが、この条例はちょっと… 再生可能エネルギーの発電容量を増やし、温室効果ガス排出を抑制する。 運用中は太陽光から発電できます。温室効果ガスの排出も抑制されます。 でも、太陽光パネルを作る…

重要土地等調査法が施行されています

令和4年9月20日に重要土地等調査法(重要施設周辺及び国境離島等における土地等の利用状況の調査及び利用の規制等に関する法律)が施行されています。 法律の名前が長いですが、国民にとって重要な法律ですので、触れておきたいと思います。 法律の目的は、…

福岡市 須崎公園に新文化施設

2024年3月、福岡市が市民会館の後継となる新文化施設を北天神エリアの須崎公園に開業予定と発表していますが、もう、なんとなく形ができつつあります。 私は現在の県立美術館のファンですので、移転は寂しいです。 新たな建築物 https://t-kantei.sakura.ne.…

情報の宝庫 有価証券報告書

Jリート各投資法人が公表している有価証券報告書は、不動産の情報の宝庫です。 最近は、情報を出し惜しみする投資法人も多いように感じますが、それでも情報量が豊富です。 まず、いつ、いくらで、どんな物件を取得したか、利回りは何パーセントか、賃料収…

不動産鑑定士が狙い目となっております

本日、不動産鑑定士試験(論文式試験)の合格発表がありました。 合格された皆様、おめでとうございます。 惜しくも敗れてしまった皆様、甲子園出場を逃してしまった高校球児には再びチャンスはやって来ませんが、不動産鑑定士試験というチャンスは、一度逃…

こんな階段 見たことない

とある住宅団地の中にある階段なのですが、団地の造成にあたって、間知ブロックをうまく活用したというか、なんというか。 団地内の階段

大阪 雑居ビルのオーナーが逮捕された件

ちょっと驚きました。 ニュースで報道されているとおりの情報しか持ち合わせていないのですけど。 「西の秋葉原」と呼ばれる大阪市浪速区日本橋の一角にある雑居ビルのオーナーが逮捕されたということです。 違法なわいせつDVDの販売店と知りながら、雑居ビ…

10月1日は土地の日です

そして、10月は土地月間です。 と、国土交通省がおっしゃっております。 マイナーな記念日は世間に数あれど、10月1日は土地の日だと言う方はなかなかおられないでしょう。 毎月29日は肉の日とか、5と0のつく日はポイント5倍デーとかの方が、ピンときます。 …

令和4年地価調査が発表されました

夕方のニュースで、福岡県の地価上昇率が2年連続で日本一だったと報じています。 3月に発表されるのが地価公示。 9月に発表されるのが地価調査。 今回、発表されているのは地価調査の方です。 地価公示も地価調査も、不動産鑑定士の業務です。 私もかかわら…

書籍のご紹介です

「税理士のための不動産鑑定評価の考え方・使い方」という本です。 私もこんなタイトルの本を書ける日が来たらいいなあ、と思いながら購入しました。 読み進めるにつれて、筆者の先生の不動産鑑定評価に取り組む姿勢が垣間見える、非常によい本でしたので、…

原野と山林の違い

実務をしていて、ふと気になったので、調べてみました。 地目というのは、土地の用途による分類(不動産登記法第2条)で、同法第34条に、必要な事項は法務省令で定める、とされています。 この法務省令は、不動産登記事務取扱手続準則で、地目は第68条に列挙…

令和4年不動産鑑定士試験の問題が公開されています

国土交通省のホームページに、不動産鑑定士試験の問題が公開されています。 今年の演習は区分所有でしたね。 鑑定理論は、暗記力の優れた方には有利にはたらいた問題だったように思います。 問1、2、4は丸暗記されてる方も多かったのではないかと思います…

令和4年不動産鑑定士試験おつかれさまでした

年に1度の不動産鑑定士試験は、本日終了したようです。 受験生のみなさま、おつかれさまでした。 毎年、このいちばん暑い季節に、土日月と3日間立て続けに、ひたすら論述する試験、本当にたいへんなんですけど、資格者にとっては、この試練を乗り越えてきた…

税理士にとっては酷な判決 平10(ネ)23号

マイナーな事件ですので、検索してもなかなか見つからないのですが、 平10(ネ)23号(H10.11.9判決・東京地裁) という事件があります。 税理士にとっては酷なのですが、教訓としていただけると、不動産鑑定士としてはありがたい事件です。 相続税申告のた…

8士業・10士業・14士業という括り方

私も最近、youtubeなどで知ったのですが、いわゆる士業をまとめて ・8士業 ・10士業 ・14士業 とかいうふうに括る言い方があるようです。 この中で、定義が明確なのが、8士業。 第三者の戸籍謄本・住民票の写しを委任状がなくても請求できる士業を指すらしい…

民法改正 越境した枝

私が民法を勉強してきた中では、 越境してきた枝は、所有者に切らせる 越境してきた根は、自ら切ることができる と習いましたが、民法改正により、令和5年4月1日からは、隣地から越境してきた枝は、切除を催告したにもかかわらず相当期間内に切除しないとき…

借地権価格+底地価格=更地価格なのか

相続税評価において、借地権割合というものがございます。 これは、相続財産に借地権が含まれる場合、その借地権価格を求めるのに使用されます。 逆に、借地権が付着した宅地(底地、税務上は貸宅地といいます)の所有権価格を求める際にも使用されます。 た…

R4 相続税路線価が発表されました

相続税路線価が発表されまして、夕方のニュースでけっこう取り上げていただいております。 例年、相続税路線価は7/1に発表されますので、予定どおりです。 さて、このニュースの中で、どこの地価が上昇で、どこの地価が下落とか、上昇の要因は何だとか、詳し…

アサヒビール博多工場 移転の感想

アサヒビール博多工場の移転が発表されました。 私なりに、思うことを書きたいと思います。 ①やっぱり高速道路は必須 近年、九州で工場誘致に成功しているのは、いずれも高速道路の利用が可能なエリアです。 トヨタ→若宮IC(のちに宮田スマートIC) 日産→苅…

水の上の建物 旦過市場 その後

このブログのアイコンにもなっております旦過市場ですが、火災後、はじめて立ち寄りましたので、アイコンと同じ位置からの写真を。 旦過市場2022 こちらから見ると、以前と変わらない姿に見えます。 火災前の写真は、↓↓↓ hudousankanteishi.hatenablog.jp 一…

R4.4.19 最高裁判決 節税目的で取得した不動産における評価通達6の適用の是非 4

この判示事項は、 「課税庁が評価通達に従って画一的に評価を行っていることは公知の事実であるから、課税庁が、特定の物の相続財産の価額についてのみ評価通達の定める方法により評価した価額を上回る価額によるものとすることは、合理的な理由がない限り、…

R4.4.19 最高裁判決 節税目的で取得した不動産における評価通達6の適用の是非 3

さて、最高裁の判示事項を概要という形でTAINSがまとめてくれていますので、要点を追っていきたいと思います。 まず、相続税路線価は時価の8割に設定されていますが、これは路線価が更新されるまでの1年間の間の地価変動によって、相続税評価額が時価を上回…

R4.4.19 最高裁判決 節税目的で取得した不動産における評価通達6の適用の是非 2

まず言いたいこと。 違法行為は違法だが、脱法行為は違法ではないということ。 (脱法は合法と言うことには差支えがあるようで、いつの間にか「合法ドラッグ」は「脱法ドラッグ」と呼ばれるようになっています) そして、通達とは、行政機関内部の文書であり…

R4.4.19 最高裁判決 節税目的で取得した不動産における評価通達6の適用の是非 1

一度では書ききれませんので、これから数回に分けて、 令和2年(行ヒ)第283号 相続税更正処分等取り消し請求事件 節税目的で取得した不動産における評価通達6の適用の是非 について考えていきたいと思います。 この事件は、テレビでも大々的に取り上げられ…

不動産鑑定士試験に異変

本日、不動産鑑定士試験の最終関門である修了考査の合格発表がありました。 不動産鑑定士の試験制度を改めて整理しますと、 〇一次試験(短答式=マークシート) 〇二次試験(論述式=記述) の合格者が、実務修習に進むことができます。 そして、実務修習の…

帯状地の宅地利用

勝手に写真を載せてよいものか迷いましたが、人通りの多い通り沿いにある店舗ですので、周知の事実ということで。 こういう土地利用を見ると、ワクワクします。 https://t-kantei.sakura.ne.jp

不動産投資家調査という秀逸な資料

業界最大手の一般財団法人日本不動産研究所が半年に一度公表している「不動産投資家調査」という資料が秀逸ですので、ご紹介したいと思います。 最新号である第46回分が、昨日、公表されております。 最新号は、日本不動産研究所のHPから閲覧することが…

貸地の造成費の取扱い

相当にマニアックな論点ですが、実務上よくあるケースについてご紹介させてください。 いわゆる造成前宅地(造成すればすぐに宅地として利用可能な土地のことで、宅地地域内の現況農地をイメージしていただければ。たとえば、農地地域の中にバイパス道路が開…

令和4年不動産鑑定士試験短答式(不動産の鑑定評価に関する理論)を解いてみました

31/40 (正答率77.5%) いちおう合格点をクリアしましたが、資格者として恥ずかしい数字になってしまいました。 これでも、受験生だったときは3問しか間違えなかったのですけど、やはり不断の努力が必要だと感じたしだいです。 実務家として、還…