不動産鑑定士の自由研究

不動産鑑定士という職業の認知度アップに貢献したい

歓楽街の賃料調査

先日、必要に迫られて、歓楽街の賃料を調査したのですが、私の楽しみは事例を収集することよりも、収集した賃料を分析することです。

 

たとえば、賃料と築年数の関係。

これは、予想通り、築年数が新しいほど、賃料が高くなる傾向が認められました。

 

賃料と賃貸面積の関係。

 

土地の評価をする場合など、面積が大きい土地では、総額がかさむため需要が減退するので単価ベースでは減価となるケースが多いです。

逆に、まとまった規模の土地に稀少性が認められる場合には、面大増加という考え方もあります。

 

需要と供給の関係が、価格形成に強く影響しているわけです。

 

ところで、歓楽街の賃料ではどうか、と言いますと、私が分析した限りでは、ほんの少し、賃貸面積が大きくなるほど賃料(単価ベース)が高くなる、という結果が得られました。

 

考察すると、賃貸面積が大きい、ということは、経営規模の大きい店舗が運営されている、ということですから、小規模店舗と比較すると収益性も高く、したがって負担可能家賃も大きくなる、ということもできるわけで、理にかなっている、とも言えます。

 

プレイヤーの方のご意見を聞くことができましたら幸いです。

 

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