国土交通省のホームページに、不動産鑑定士試験の問題が公開されています。
今年の演習は区分所有でしたね。
鑑定理論は、暗記力の優れた方には有利にはたらいた問題だったように思います。
問1、2、4は丸暗記されてる方も多かったのではないかと思いますが、問3は収益分析法でした。なかなか渋い問題だと思いました。
ところで、問4に「更地」の定義を書かせる問題が出ていました。
これ、かつて、短答式でこんなひっかけ問題が出ていたのを思い出しました。
「更地とは、建物等の定着物がなく、かつ、使用収益を制約する権利の付着していない土地をいう」
〇か×か。
答えは×。
どこが間違えているかというと、「土地」ではなく「宅地」なのでした。
建物等の定着物がなく、かつ、使用収益を制約する権利の付着していない農地は、更地とはいいません。
こんないやらしい問題を出すから、不動産鑑定士試験は受験生が減るのです。
というわけで、最近はこんな問題は出ないようですが、難しいことに変わりはありません。
私もかつて、この試験を合格した者ですが、今年の問題を見ても、たとえば経済学なんかチンプンカンプンです。
真面目に勉強された方は、自分ができてなくても、落ち込むことはありません。
自分にできない問題は、ほかの人もたぶんできていません。
そのくらいの気合で勉強してきた方には、ぜひ合格していただきたいです。
合格発表までドキドキかと思いますが、鑑定理論などは、合格後も実務で使いますので、知識が錆びつかないように、適度に整備されることをお勧めします。
ちなみに、LECさんが模範解答を公開してくださっています。
私も参考にさせていただいております。