不動産鑑定士の自由研究

不動産鑑定士という職業の認知度アップに貢献したい

不動産鑑定評価 活用事例

評価事例 退職金を不動産で支給する場合

不動産鑑定評価の本質は、不動産の経済価値を「誰かに示すため」であると書いたことがありますが、退職金を不動産で現物支給する場合など、不動産鑑定評価の出番となります。 現金で2千万円の退職金を支給するなら、誰が見たって2千万円の退職金です。 でも…

評価事例 株価の評価にあたって不動産鑑定評価を行う場合

相続税評価にあたっても、株価の評価をすることがあるかと思います。 この場合、同族株主かどうか、大会社かどうか、などという判定に基づき、評価方法が定められておりまして、 〇純資産価額方式 〇類似業種比準方式 〇配当還元方式 のいずれを使うのか、判…

評価事例 空き家対策に不動産鑑定評価

以前、担当させていただいた評価事例をご紹介します。 役所のみなさんを悩ませる空き家問題。 草ボーボー、倒壊寸前の空き家は、一義的には所有者さんの問題です。 しかし、苦情は役所に寄せられます。 ご対応にあたっておられる職員の方は、本当にお気の毒…

活用事例 セカンドオピニオン2

私が担当させていただいたセカンドオピニオンの事例をご紹介します。 「継続賃料」でした。 簡単に説明しますと、賃料の評価には、 〇新規賃料 〇継続賃料 の2種類ございます。 新規賃料は、これから賃貸借契約を結ぶとしたら、賃料はいくらが適正か、という…

活用事例 セカンドオピニオン1

たまに、ですけど、不動産鑑定評価書について、セカンドオピニオンを求められることがあります。 たとえば、込み入った内容の評価ですと、一般の方にとっては、何が書いてあるのか分からないから、内容を解説してほしい、などというニーズもあります。 結論…

活用事例 自社物件のデューデリ

たとえば、自社が保有する不動産を、社内の誰が把握しているでしょうか。 不動産管理部門があるような大企業なら話は別ですが、多くの場合は社長さんが自ら把握しておられるか、もしくは経理部門のお偉いさんが把握されているか、そんな企業さんが多いように…

評価事例 空室だらけの賃貸マンション

質問です。 ①満室稼働の賃貸マンション ②空室だらけでスカスカの賃貸マンション があるとしたら、どちらが欲しいですか。 賃貸マンションなんですから、満室稼働がいいですよね。 当然、満室の方が価値が高いと思いますよね。 ところが、この価値観が逆転す…

土地の立体利用 擁壁は土地に化体する

とある分譲地 地球規模でみると、ほんの小さな高低差でも、家を建てるとなると大掛かりな造成工事が必要になります。 立派な擁壁です。 擁壁工にはもちろん費用が掛かります。 そして、擁壁は宅地を形成するために土地と一体になっていますので、評価上は土…

活用事例 M&Aに伴う不動産の評価

M&Aに伴いまして、保有不動産の評価をさせていただく機会がございます。 たいていの場合、会社の帳簿に載っている不動産の簿価と、時価との間には、大きな隔たりがあるものです。 M&Aを行うにあたって、会社の純資産を把握する必要があるでしょうから、わ…

評価事例 不動産鑑定評価額で相続税の申告を行う

最もシンプルな不動産鑑定評価の活用事例です。 以前、ボロボロの建物の価格を固定資産税評価額をもとに申告するのが不本意なので、不動産鑑定士の意見をつけた、という事例をご紹介しました。 要するに、不動産の適正価格を誰かに示すために活用されるのが…

評価事例 リスケジュール

こんな案件で不動産鑑定評価をご活用いただきました、という実例のご紹介です。 賃貸マンションをお持ちのクライアントからのご依頼でした。 築年数が経過していて、空室も目立ってきたのでリフォームをしたいのだが、リフォーム資金が捻出できない。 銀行に…

評価事例 身内に売るわけではなくても

こんな案件で評価させていただきました、という事例をひとつご紹介させていただきます。 不動産の価格を売主と買主の間で好きに決めても、取引自体は成立するのですけど、それでは黙っていない人がいるから、不動産鑑定士の出番があるのだ、という説明を以前…

相談事例 借りている土地を買い取りたいと言ってきた(底地の併合?)

底地の併合などという専門用語を使ってしまいました。 (正確には借地権がありませんので、底地の併合ではありません) 事例のご紹介です。 こんなご相談がありました。 土地の所有者Aさんは、建設業者Bさんに、資材置き場などに使うための土地を貸していま…